◆米大リーグ レッドソックス2−0ガーディアンズ(17日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスのタナー・ホーク投手(27)が17日(日本時間18日)本拠地でのガーディアンズ戦で先発。9回を投げて3安打無失点。無四球9奪三振で自身初となる完封勝利で今季3勝目を飾り、チームは連敗を「2」で止めた。吉田正尚外野手(30)は先発を外れ、今季初の欠場となった。

 ベンチから勝利のハイタッチに並んだ吉田は、勝利投手の背中をたたいて祝福。「(試合展開が)早かったですね。素晴らしいゲームでした。勝てたので良かったです」と話した。

 試合時間はわずか1時間49分。米メディアによると、9イニングの試合では、10年6月2日のタイガースの1時間44分以来というスピード試合だった。レ軍投手の完封は22年6月6日、敵地のエンゼルス戦でのマイケル・ワカ以来。本拠地フェンウェイ・パークでの完封となると、17年5月27日(対マリナーズ)のブライアン・ジョンソン以来となった。

 「年に1、2度あるかというほど、調子が良かった。気負うことなく、どの球も自在に操れた」とホーク。9回のマウンドに向かうと、スタンディング・オベーションに迎えられた。過去17勝しているが7回が最長。この日は球数94球で27アウトを奪い「マダックス(100球未満で完封)」を達成した。前日の延長戦で消耗した中継ぎ陣は、誰一人ブルペンで肩を作ることもない“開店休業”状態となった。

 コーラ監督も「スライダーが切れ、スプリットがおもしろかった(=効果があった)。完全にマウンドを支配していた。きょうの(8回の攻撃の前に流れる名物曲)『スイート・キャロライン』はいつもとひと味違った。審判が9回にチラっとこっちをみるので、(継投はないと)手を振ってやったよ」とご機嫌だった。

 18日(同19日)はベルナルディノが先発し、ブルペンデーの予定。