◆米大リーグ ナショナルズ―ドジャース(25日・米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、昨年9月の右肘手術後初めて“外野守備”を行った。

 「2番・DH」で先発出場する敵地ナショナルズ戦の試合前だった。術後14度目のキャッチボールでは外野用グラブを使い、最長で約20メートルの距離から57球を投じた。投手としてのリハビリを終えると、三塁ベンチ裏に引き揚げると思われたが、自らの意思で左翼の守備位置付近にとどまった。

 すると、その場でコーチ陣らと外野守備の動きを確認する時間が始まった。大谷は時より笑顔を浮かべながら、アドバイスを聞いていた。その時はちょうどド軍のフリー打撃の最中。話し合いが終わると、大谷は“左翼手”として計7度打球を処理した。投げ返す時は下投げだった。

 メジャーではエンゼルス時代の21年に右翼と左翼の守備に就いたことがある大谷。今春キャンプでは一塁ミットとともに外野用グラブを用意し「そういうこともあるかもね、という。みんなにも言えることですけど。そうなってからでは遅いので。事前の準備が大事かなと思います」と説明していた。そして、今月14日(同15日)キャッチボールで外野用グラブを初めて使用。ロバーツ監督は、今季終盤に場合によっては大谷が外野守備に就く可能性をたびたび示唆している。