パリ五輪に出場する女子日本代表「なでしこジャパン」の池田太監督が27日、試合会場などを視察していたフランスから羽田空港に帰国した。初戦と第3戦が行われるナント、第2戦のパリ、準々決勝で使用する可能性があるリヨンを大会組織委などの関係者と巡回した。宿舎と練習場やスタジアムの距離や、移動時の駅の混み具合など細部までチェック。「ホテルの部屋のレイアウトも含め、打ち合わせをできたのが有意義でした」と収穫を口にした。

 練習場も視察した際には、芝生の種をまいた状態のところもあったそう。「これからもっと良くなるよ、と言われているもの、現状は完璧になっているわけじゃない」という点も確認できた。「ロッカーも工事していたりもありましたけれど、どうなるかを聞けたのでそれは良かった」と話した。

 ただ、練習場候補の中には「クローズができなさそうなところもあったり。丸見えというか、あそこマンションだよね、みたいな」と苦笑い。今後、持ち帰った情報を元に、大会組織委と交渉を行っていく。

 渡仏中も男子のU―23日本代表がアジア最終予選を戦っていた。現地で動画を見ていたそうで「カタール戦も見ていました。他の国も一緒に回るので『今、やっているんだろ?』みたいな話もしながら」と画面越しに応援していたことを明かしていた。