◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 2021年覇者の西村優菜(23)=スターツ=が、プロアマ戦で憧れの宮里藍さん(38)との人生初ラウンドをかなえた。プロを志すきっかけとなった人との18ホールを終え「朝は右手と右足が一緒に出るくらい緊張していた。特別な一日。一緒にプレーできて夢のよう」。冷たい雨を忘れるくらいに、心は熱く高鳴った。

 米国に主戦場を移して2年目。米ツアー9勝の先輩から海外での生活やメンタル面、米国の硬いグリーンへの対処法などについて助言をもらった。間近で見た藍さんのゴルフは「全部すごかった」の一言。「飛距離も私と同じか、前まで飛んでいた。アプローチも、いい意味で力が入っていない。すごく参考になった」と興奮しつつ卓越したショートゲームを目に焼き付けた。

 グリーンが硬くて速いと選手が声をそろえる今年のセッティングも、望むところだ。「米国に行ってグリーン周りは鍛えた。そこは3年前から成長していると思う」。今季初参戦の日本ツアー。開幕前日に蓄えた“藍の力”で、3年ぶりのメジャータイトルを勝ち取る。

(高木 恵)