◆米大リーグ ドジャース―マーリンズ(7日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が7日(日本時間8日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・DH」で先発出場。キャリア初の4戦連発がかかる一戦で、3点リードの2回2死一塁の第2打席は2打席連続となる四球だった。絶好調の大谷に対し、相手バッテリーはかなり警戒を強めている。

 1点を追う初回1死の第1打席は先発右腕・カブレラから四球を選び、自身7試合連続出塁。その後1死満塁となり、マンシーの逆転グランドスラムにつながった。

 大谷は6日(同7日)の同戦では2点を追う初回無死一塁でバックスクリーンに11号同点2ラン。飛距離441フィート(約134・4メートル)。前日から2打席連発、移籍後初の3戦連発となる一発で2年連続の本塁打王に向け、両リーグ単独トップに立った。マーリンズ戦は通算8試合目で初アーチで、日本人史上初の“30球団制覇”までフィリーズ、カージナルス、古巣・エンゼルスの3球団とした。

 5日(同6日)の本拠地ブレーブス戦では4打数4安打3打点。初回無死一塁で2戦連発の9号先制2ランを放つと、3回2死では左前打、6回先頭では中前打で2戦連続の猛打賞とすると、8回先頭で移籍後初の1試合2発となる10号ソロ。中堅左へ飛距離464フィート(約141・4メートル)の当たりを放り込んだ。今季最長、自己3番目(逆方向では同最長)、ドジャースタジアム歴代3位という“特大弾”で4年連続2ケタ本塁打を達成した。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響で打者に専念している今季はこの日まで36試合で両リーグトップの打率3割7分、11本塁打、同3位の27打点。2年連続の本塁打王どころか、他にも安打数、二塁打、塁打、長打数、長打率、OPS、ISO(長打率から単打を除いて算出、長打力を示す)で驚異のメジャー9冠。12年のM・カブレラ(タイガース)以来の3冠王も現実味を帯びてきている。