バレーボール男子日本代表は9日、オランダ合宿(〜17日)を行うため、成田空港から出国した。合宿後にはパリ五輪前最後の国際大会、ネーションズリーグ(NL)1次リーグのブラジルラウンド(21日開幕)に参戦する。昨年大会3位で世界ランク4位の日本は、初戦で同6位のアルゼンチンと対戦。得点源の西田有志(24)=パナソニック=は「(目標は)NLで決勝に行く。日本は勝っていくことで強くなる。勝ちを求める」と闘志を見せた。

 イタリア1部でプレーオフを終えたばかりの主将の石川祐希(28)=ミラノ=と高橋藍(らん、22)=モンツァ=は、今回の遠征には同行せず別調整。石川に代わり昨季副主将の西田が「まとめ役」を担う。52年ぶりの五輪メダルに向け、7日にミーティングを開き「全員で戦うことが五輪につながる」と一つになった。24歳のリーダーは「2人がいなくても強い日本。仕事を全うしてチームを勝たせる」とけん引する。(宮下 京香)