ドジャース・大谷翔平投手(29)の通訳を今年3月まで務め、大谷の口座から約1700万ドル(約26億4400万円)を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認めた水原一平被告(39)の一連のストーリーが、米国でテレビドラマ化されることが9日(日本時間10日)、分かった。複数の米メディアによると、映画製作会社の「ライオンズゲート」が制作構想を掲げているという。

 脚本家や放送日程などはまだ決まっていないと言うが、主題は「信頼、裏切り、富と名誉の罠のストーリー」で決まっているという。水原被告は、日本ハムで通訳を務めていたが、大谷のメジャー挑戦とともに2018年から大谷をサポート。通訳業だけではなく、練習相手や運転手も務めるなど、二刀流で2度のMVPに輝いた大谷を支えていた。

 だが、違法スポーツ賭博に関与し、大谷の口座から多額の金を盗んで送金していたことで、銀行詐欺と虚偽の納税申告で訴追された。ドジャースの今季開幕戦だった韓国・ソウルでの3月20日のパドレス戦ではベンチに入って大谷をサポートしたが、同試合の後に事件が明らかとなり、2戦目からはチームを離れて姿を消した。