◆関東大学リーグ▽1部 筑波大2―2明大(15日・味の素フィールド西が丘)

 サッカーの関東大学リーグ1部の筑波大・小井土正亮監督(46)が15日、第9節の明大戦(2△2)後に、PKの末に勝利した天皇杯・2回戦の町田戦(12日)について言及した。

 チームを代表してこの件について取材対応。冒頭で「クラブのホームページの書き込みのとこだったり、個人のSNSなんかに誹謗(ひぼう)中傷のコメントがあると。私としては選手を守らなければいけないし、きっちり事実から逆算した時に、元々、誹謗中傷に正当も何もないんですけど、していいことなのかどうなのかというと、私としては看過できない」と現状について明かした。

 この一戦では、町田に4人の負傷者が出たこともあり、黒田監督は判定やプレーに憤った。しかし、小井土監督は「多分、日本で一番この前の試合をビデオ見返したのは私だと思うんですけど、黒田監督がおっしゃったような、ラフプレーで3人も4人も(負傷した)というようなことではないと私は判断しますし、この組織を率いるものとしてはっきりとラフプレーによって相手が壊れたわけじゃない、一生懸命やった中で(起きたと言いたい)」と主張した。

 続けて「ケガ人が出てしまい悲しいですし、正直、苦しい思いもある。もちろん一刻も早い回復を願っていますし、また次に会う時はいいプレーをお互い出してほしいなと思いますが、我々としては正々堂々と戦ったし、決してダーティーなもの、ラフプレーを容認したり、勧めたものではない。その辺りは明確にしておきたいなと思っています」と強調した。

 なお、この日は天皇杯から中2日で首位・明大と対決。勝ち点3差の2位で明大を追いかけていることもあり、前半6分に明大MF中村に先制点を許したが、同36分にDF池谷が同点ゴールを決めると、後半1分にはDF安藤が勝ち越しゴール。しかし、勝利までラストワンプレーでMF島野に同点ゴールを許した。大学サッカー界をリードする強豪同士の激戦の直後ということもあり、指揮官は「今日の試合見てもらえばわかる通り、彼らは純粋にサッカーを一生懸命やっているだけです」と話した。