日本ハム・加藤貴之投手(32)が16日の巨人戦(エスコン)で先発する。直近2試合は勝利をつかめていないが、3戦連続クオリティースタート(6回以上自責3以下)と好調を維持。巨人戦初登板で初勝利を狙う。

 プロ入り9年目で初めて巨人打線と激突する。岡本和や坂本など強打者がそろう打線との対峙(たいじ)を前に「12球団変わらないので、変わらず初回から全力で頑張ります」と腕をまくった。

 前回登板の9日ヤクルト戦は7回5安打無失点と好投するも、味方打線の援護なくチームは0―1で惜敗。完封勝利を飾った5月25日楽天戦以降勝ち星からは遠ざかるが、9試合連続3失点以下、5試合連続無四球を継続中で持ち味の高いゲームメイク力を発揮している。

 今季はここまで3勝4敗。初登板から3連敗と出遅れたものの、4戦目以降は2度の完封勝利を含む3勝1敗。シーズン中盤に突入し疲労がたまり始める中でも、安定感抜群の投球を続けており「トレーナーさんのマッサージを受けたり、自分でリカバリーもできるのでそこは本当に助かってます。まだまだ長いので、まだ体は元気です」。6月3日生まれの左腕が32歳初勝利を目指して、マウンドに上がる。