◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイルパーク宮城)

 広島は、拙守と拙攻が響き、17年以来7年ぶりの勝ち越しに成功した交流戦最終戦を白星で飾れなかった。

 打線は初回、2回と併殺打でチャンスを潰し、2回の守備では菊池と堂林のベテラン2人の失策が絡んで3点を献上。だが、8回に末包が9戦ぶり打点をマークし、9回には代打・宇草が適時二塁打を放つなど、終盤に粘りも見せた。

 昨季は勝率5割で乗り切った交流戦は今季、敵地ソフトバンク3連戦で3連敗を喫した以外の5カードすべて勝ち越し。堂々の首位で21日の中日戦(バンテリンD)からのリーグ戦再開を迎える。

 

 以下、新井貴浩監督の試合後の主な一問一答

 ―初回、2回は拙攻、拙守で厳しい展開になった

 「まあそれは、エラーというのはあるから。いつもしっかり守って助けてもらっているので」

 ―3回はアドゥワが被弾

 「あのホームランは、打った鈴木くんがうまかった。また少し期間は空くけど、次の登板に備えてもらいたいと思います」

 ―末包選手が8回に適時打で9戦ぶり打点

 「追い込まれていたけど、難しい球をね。カウントによってバッティングを変えることもできているし、ナイスバッティングだったと思います。試合には負けてしまったけど、8回、9回と相手チームのセットアッパーとクローザーから得点した。最後まで諦めないという形は、いい攻撃だったと思います」

 ―遠藤投手はが2番手で今季初登板して無失点

 「本人も緊張したと思うけど、結果ゼロで抑えた。また次の登板機会というのを楽しみに見たいと思います」

 ―交流戦を振り返って

「まずは選手が本当によく頑張ってくれたと思います。あと、スコアラーもいいサポートをしてくれたと思います。4日間、しっかり休んでレギュラーシーズンに戻りたいと思います」

 ―チーム力で勝ち越した交流戦だった

 「パ・リーグの本拠地ではDHがあって、それも含めて、いろいろ試しながら、若い選手を使いながらやっていきたいと思っていた。勝ち越したし、若い選手も経験を積みながら、思い描いていた交流戦を送れたと思います。交流戦前と交流戦後だったら、チームの力もまたレベルアップしていると思うし、いい交流戦でした」