◆明治安田J1リーグ▽第19節 G大阪2―1神戸(22日・パナソニックスタジアム吹田)

 J1は9試合が行われ、G大阪はホームでの神戸との「関西ダービー」で、新加入のMFウェルトン・フェリペ(26)が先制弾を決めるなど、2―1で昨季王者を振り切った。4年ぶり5連勝で3位を維持。2位・鹿島に勝ち点37で並んだ。神戸は4位のまま。C大阪は磐田と1―1の引き分け。京都は鳥栖に0―3で敗れた。

 ウェルトンコールの大合唱だ。0―0の後半25分、DF半田が右サイドからクロスを上げ、相手DF酒井がクリア。目前に転がってきたこぼれ球に、ウェルトンはダイレクトで左足を振り抜いた。本拠パナスタでの初ゴールが均衡を破る先制点。「勝利につながったのはうれしい」と3万2366人の観客を前に喜んだ。

 ドリブル突破を得意とするブラジル出身のサイドアタッカーは、昨季16位と低迷したG大阪の救世主となるべく新加入。だが、3月30日の広島戦(Eピース)でのJ初得点後はゴールを奪えず。「申し訳ない気持ちがあった」。この日、自身J16試合目で2得点目を挙げ「続くように準備したい」と誓った。

 元所属の日本代表MF堂安律(フライブルク)も観戦するなか、20年の6連勝以来、4年ぶり5連勝。リーグ前半19試合を終え、首位・町田と勝ち点2差の3位で折り返した。昨季リーグ失点最多タイ61のチームが現在は同最少14。主将の元日本代表FW宇佐美は「全員で守る意識と質は段違い」と実感する。

 雨でも今季2度目のチケット完売と、クラブも絶好調。26日は鹿島戦(カシマ)、30日は町田戦(パナスタ)と上位対決が続くが、首位は射程圏内。ウェルトンは「みんなでタイトルを目指したい」とリーグ後半戦へ意気込んだ。(森脇 瑠香)