能登半島地震で津波被害を受け、運休していた志賀町富来牛下(うしおろし)の景勝地「巌門(がんもん)」の遊覧船が27日、大型連休期間限定で運航を再開し、県内外の観光客が海上から奇岩怪石が織り成す絶景を楽しんだ。

 遊覧船は全3隻のうち、津波被害のなかった1隻で運航した。営業開始の30分前から観光客が訪れ、穏やかな波風を受けながら、巌門洞窟や旧福浦灯台を周遊する20分間の遊覧を満喫した。ミャンマー出身で大阪市の会社員エイ・チャンコさん(23)は「自然が美しく、陸から眺めるよりも感動した」と話した。

 能登金剛遊覧船(同町)によると、航路周辺の海底は隆起したが、運航に影響はないという。5月6日まで、午前9時〜午後4時に運航する。運航状況は同社のホームページで確認できる。大型連休後の運航は未定。