●航空石川は能登と

 7月11日に開幕する第106回全国高校野球選手権石川大会の組み合わせ抽選会は28日、津幡町文化会館シグナスで開かれ、夏の甲子園出場を目指す44校の対戦相手が決まった。今春の全国選抜大会ベスト4で北信越県大会優勝の星稜は津幡、準優勝の航空石川は能登と、いずれも14日に県立野球場で対戦する。

 北信越県大会4強の金沢学院大附は羽咋工、小松大谷は小松工と対戦する。能登半島地震の被害が大きかった奥能登の学校では、航空石川と能登のほか、輪島が金沢龍谷、門前が小松市立、穴水が小松明峰、飯田が金沢西と当たる。

 抽選会では輪島の志田心湖さん、錦丘の安黒千紘さんが司会を務め、県高野連の居村吉記会長があいさつした。抽選会に先立ち、各校へバットが寄贈され、日本高野連の育成功労賞を受けた白木正文さん(穴水高野球部責任教師)が表彰された。

 大会は金沢市の県立、市民両野球場、小松市弁慶スタジアムで熱戦が繰り広げられる。7月11〜13日に1回戦、14〜17日に2回戦、20、21日に3回戦、23日に準々決勝、25日に準決勝、27日に決勝が行われる。

  ●甲子園に必ず戻る 星稜・芦硲主将

 星稜の芦硲(あしさこ)晃太主将は「いよいよ最後の夏が始まるなと、わくわくしている。一戦一戦しっかり戦って必ず石川県の頂点に立ち、甲子園に戻って春のリベンジができるように頑張りたい」と誓った。

  ●被災地を思い宣誓 七尾東雲・高山主将

 開会式の選手宣誓を引き当てた七尾東雲の高山昴主将は「まさか自分が当てるとは思わず驚いた。この3年間の思いと、被災地として地震に負けないという気持ちを込めて宣誓したい」と気を引き締めた。

  ●結果で恩返しを 門前・前川主将

 門前の前川知貴主将は「地震があって野球ができる喜びをあらためて感じて練習してきた半年だった。今まで地域から受けた支援に対して、結果で恩返しできたらいい」と決意を語った。