【鈴鹿】令和4年度から施設の老朽化や性能向上などに伴う大規模改修で休館していた三重県鈴鹿市飯野寺家町の市文化会館で、このほど工事が完了した。7月20日にリニューアルオープンする。

 市が初めて、設計から改修後の保守点検など維持管理までを包括的に発注する「DBM方式」を採用した改修工事で、総工費は約20億8300万円。

 建物の基本的な構造に変化はないが、ホールのつり天井の耐震改修や落下の危険性があった外壁タイルの改修、玄関前に車寄せを設置するとともに、段差を無くしてバリアフリー化することで、安全性や利便性を向上させた。

 そのほか、旧プラネタリウムは機材を撤去し、多目的ドームに改修。ドーム状の天井に、映像を投影できるのが特徴という。

 19日に竣工(しゅんこう)式とプレイベントがあり、20、21日はいずれも午前10時―午後4時までワークショップなどのリニューアルオープンイベントを実施する。雨天決行。

 詳細は市文化会館ホームページなどで情報発信していく。

 26日の定例記者会見で、末松則子市長は「市民に喜んでもらえる施設に生まれ変わった」と話した。