●上司に「1分話せ」と言われたら

会社の朝礼で、上司との出張で、取引先との雑談で――。ビジネスパーソンにとって「1分話せるトーク」が必要な場面は少なくない。本連載ではそんなビジネスの小ネタを紹介する。

 大手ハンバーガーチェーン「ロッテリア」を全国展開するロッテリア(東京都港区)は1972年創業。看板商品は「絶品チーズバーガー」「エビバーガー」「リブサンド」などです。

 1990年代以降は経営方針が迷走し、2005年には企業再生コンサルティングのリヴァンプの支援を受けることになります。上記の「絶品」シリーズの開発・投入を行うなど再起を図っていましたが、2023年からはゼンショーホールディングス(以下ゼンショー)の傘下となりました。

 ゼンショー側からすると、かつてダイエーから譲受したものの撤退した「ウェンディーズ」以来のハンバーガーチェーン業態への再参入となります。2023年9月には新業態として「ゼッテリア」をオープンしています。以上を踏まえると、当然「ゼッテリア」の“ゼ”はゼンショーの“ゼ”と思いますが、ブランドの由来はあくまでメイン商品である「絶品バーガー」と「カフェテリア」の組み合わせだそうです。

 とはいえ、もともと1972年7月にロッテ浦和工場内でのパイロットショップを皮切りに、日本橋高島屋などで開店した「ロッテリア」の創業時のコンセプトは、当時のメニューを見ても分かる通り“ロッテのアイスクリームを食べてもらうためのカフェテリア”で「ロッテリア」。

 そういう意味ではあくまで“推し”商品が主役というコンセプトは今回も受け継がれているといえるかもしれません。一方で「ゼッテリア」のポテトは同じくゼンショー傘下の「ココス」の細長カリカリ系を彷彿(ほうふつ)させるなど、新しい展開も感じさせます。お近くに店舗があれば、ぜひ今後の「ロッテリア」の可能性を体験してみてはいかがでしょうか。

 ロッテリアが2月27日に官報に掲載した2023年3月期(2022年4月〜2023年3月)決算公告によれば、純損失は2億400万円(前年同期は純利益7億5600万円)、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は21億4500万円のマイナス(同19億4000万円のマイナス)でした。

 ロッテリアの過去の決算情報や企業概要は「FUMA」でご確認頂けます。

●著者紹介 平野健児

新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの「SiteStock」や無料家計簿アプリ「ReceReco」他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業し、全国160万社の有力企業データベースを完全無料・ログイン不要で利用できる、企業リスト作成サービス「FUMA」を運営中。