コロナ禍で浸透した在宅勤務は、どんな理由で人気を集めているのか。ITSUKI(東京都北区)が調査結果を発表し、1位は「通勤時間の節約」(84.5%)だった。2位は「勤務時間が自由」(45.3%)、3位は「生産性が高い」(33.5%)が続いた。

 在宅勤務によって節約した時間はどのように使っているのか。回答が最も集まったのは「休息」(52.2%)だった。「家事」(51.3%)、「趣味」(37.1%)が続いた。

 在宅勤務ではコミュニケーション不足が課題になることも多い。その対策として行っていることの1位は「オンライン会議に参加する」(49.8%)で、2位は「業務の進ちょく状況を共有する」(38.0%)、3位は「他メンバーと日常的なコミュニケーションを取る」(34.4%)だった。

 在宅勤務に伴うモチベーション低下の対策では「仕事に集中できる環境を作る」(36.2%)と回答した人が最多。「体を動かす」(33.8%)、「切り替えのスイッチとなる行動を取る」(29.3%)が続いた。プライベートな空間でもある自宅で仕事をすることから、余暇との切り替えに工夫が必要であり、仕事場の環境面や何らかの行動でその切り替えをしている人が多いことが見てとれる。

 在宅勤務で快適な作業環境を作るためにしたことでは「作業スペースの整理」(46.5%)、「快適な椅子やデスクの購入」(29.3%)、「モニターの購入」(25.6%)がトップ3を占めた。一方で、「何もしていない」(25.6%)という意見もあり、在宅勤務における生産性を高める工夫を、自分自身で行うことには少なからずハードルがあることも分かった。

 自身の希望で在宅勤務を行う20〜50代の会社員331人を対象に、インターネットで調査した。期間は、4月30日〜5月1日。