半導体関連の専門商社スズキ(本社大分市、資本金2500万円、鈴木清己社長)が北上市村崎野に整備していた岩手営業所の新社屋が完成した。第2製造棟の稼働準備を進めるキオクシア岩手北上工場に半導体製造装置用のパーツや原材料などを供給し、安定稼働を支える。市況の回復を見据え、グループ会社を含めた従業員は現在の約60人から約150人に拡充する計画で地元経済への貢献が期待される。

 国道4号沿いに立地する新社屋は4832平方メートルの敷地に鉄骨平屋の2棟を整備。スズキの社屋(床面積1716平方メートル)に加え、グループの配管工事業新星工業(本社大分市、資本金2千万円、鈴木社長)の事務所(672平方メートル)も構えた。ともに倉庫機能を備え、総事業費は約10億円。

 両社は2019年に半導体製品生産のジャパンセミコンダクター(北上市北工業団地)内に事務所を開設。半導体製造装置の付帯パーツの販売・メンテナンス、工場の排気や給排水などの配管を担う。事業拡大に向けて、2年前から建設事業に着手した。