群馬県太田市は13日、周辺3町との合併20周年を記念して本年度に実施する事業で、同市に伝わる大名行列を10年ぶりに実施することを明らかにした。10月13日に同市西本町付近の県道前橋館林線で行う。合併10周年記念として2014年の「おおた夏まつり」で披露されて以来の実施で、市内有志らでつくる太田市大名行列保存会(佐藤憲司代表)などが出演する。

 13日の定例記者会見で明らかにした。20周年記念事業ではほかに、同市と同様にプロバスケットボールチームの活動拠点であるみなかみ町との交流を深めるバスツアーも公表。谷川岳ロープウェイや水上温泉などの名所を1泊2日で巡る日程で、市内の70歳以上が対象となる。参加費は1人1万4000円程度を想定している。

 市内の名所をPRする観光パンフレットも作成する。金山城跡や藪塚温泉といった名所旧跡のほか、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の群馬クレインサンダーズなどを紹介。観光情報誌「るるぶ」を出版するJTBパブリッシング(東京都)と連携して「るるぶ特別編集」として発行し、市役所などで無料配布する。

 事業委託料の総額は9200万円で、うち6900万円を本年度一般会計補正予算案に盛り込み、14日からの市議会6月定例会に提出する。