F1のポイントシステムを変更し、12位までを入賞とする案が検討されている。これについてハースF1の小松礼雄代表は、変更を支持すると語った。

 現在F1の決勝レースにおける入賞は上位10台となっており、優勝には25ポイント、10位には1ポイントが与えられることになっている。しかし少しでも多くのチームがポイントを獲得できるようにするため、チームとF1マネジメントの間で、入賞を12位までとする案が協議されている。

 この案の導入判断は一旦先送りされたが、その影響について徹底的に調査が行なわれ、再度決断が下されることになっている。

 ハースの小松代表は、入賞が12位までに拡大した方が、チームのモチベーション向上に繋がると語った。

「はい。ポイント制度の変更について、僕は支持します」

 小松代表は、その理由について次のように語った。

「なぜって? それは僕にとってとても良いことだと思えるからです。欠点なんてありますかね?」

「この提案は、トップチームには影響しないと思います。影響するのは、例えば下位5チームだけ。我々のようなチームですね。歴史的に見れば、その影響は1年か2年のうちに、8番手とか9番手あたりでポジションが変わるかどうかというところだと思います」

「大きな変化ではありませんが、ファンの皆さんにとっても、11位や12位が祝われるのは良いことだと思います。現時点で獲得ポイント0のチームが3つありますが、これはこのスポーツにとって良くないと思います」

「11位や12位でポイントを獲得できるようになれば、0ポイントの人は少なくなるはずです。今日(中国GP)なら、オコン(エステバン・オコン/アルピーヌ)は2ポイント獲得できたはずですからね」

 そしてチームにとってのモチベーション向上にも繋がると、小松代表は語る。

「チームで働く全員のモチベーションにもつながります。そういう意味でも、12位で1ポイント、11位で2ポイント獲得できた方がはるかにいいです。ご褒美みたいなものですね。チームのスポンサーにとっても良いことだと思います」

「現在は10位までが入賞ですから、14位を走っていたら基本的に諦めてしまいます。でも、12位まで入賞できるとなれば、メンタル的には違うと思います」