エミリア・ロマーニャGPでは2台が予選Q3進出を果たすなど、一発のアタックでは印象的な速さを見せているRB。ただ、決勝ではスタートでライバルに出遅れ、上位入賞のチャンスを失ってきた。

 そこでRBは、このスタート問題に取り組むと語った。

 実際、エミリア・ロマーニャGPではダニエル・リカルドと角田裕毅がスタートでふたつ順位を落とした。舞台となったイモラはコース上での追い抜きが難しいこともあり、角田が10位、リカルドは13位と予選結果を決勝に活かすことができなかった。

 この状況についてリカルドは次のように語った。

「現状、スタートが僕らを苦しめている。正直なところ、何が問題なのかまだ分からない。スタート手順から全て上手くいっているように感じたから、失敗したとは思わなかった。でも見てみる必要がある。とてもデリケートなんだ」

 また角田は次のように説明した。

「これはチームのトピックみたいなモノです。これまでのレースを通して、僕らはスタートのために本当に注力しています。少しは良くなりましたが、一貫性がないので、あと一歩が必要です。今後に向けて、見てみなくてはいけません」

 角田は、様々な要因が絡み合って難しい状況になっていることを示唆した。

「問題はタイヤの準備だと思いましたし、タイヤの準備に関しては色々とやってきました。しかし十分ではありませんでした。クラッチの一貫性も起因していると思います」

「同じエンジンを搭載しているレッドブルは、安定したスタートを切ることができています。僕たちに足らないモノ、改善しなければいけないモノがあるのは確かです」

 チーム代表のローレン・メキーズは、完璧なスタートを決めるためのウィンドウが狭すぎるため、ドライバーは常により良いスタートを切ることができないという。そのため、チームは一貫性の改善に取り組む必要があると語った。

 motorsport.comの独占インタビューに応じたメキーズ代表は次のように語った。

「スタートはもはや独立したパフォーマンスではない。クラッチの要因もあるし、ドライバーの手順も関係している。ドライバー自身もタイヤも関係している。いくつか私が挙げ忘れたモノもあるかもしれないね」

「次のステップに進むためには、様々な部門をまとめる必要がある。それは我々のスポーツの素晴らしいところのひとつで、我々に必要なことだ」

「我々は少し一貫性に欠けていた。マイアミでは強豪を相手に上位グリッドから好スタートを切ったが、今年は浮き沈みが激しい」

「マシンの他のことと同じだ。小さなステップを積み重ねていけばいい」