RBの角田裕毅は、F1モナコGPの初日FP1を8番手、FP2を11番手で終えた。この結果について角田は、ポジティブな1日だったと感じているようだ。

 直近5戦のうち、他車に接触されリタイアに終わった中国GP以外は全て入賞している角田。モナコではこれまでのキャリアの中で1度も入賞できていないが、自身初の入賞に期待が高まる中、モナコGP初日を迎えた。

 FP1では、1セット目のタイヤを履いた段階では5番手。2セット目を投入しアタックに入ろうかというところで赤旗中断となったためベストなタイミングとは言えなかったが、それでも8番手タイムを記録した。

 そしてFP2では、ほとんどのマシンがソフトタイヤを投入する中、角田は午前中にソフトタイヤを使ってしまったため、ハードタイヤとミディアムタイヤのみでの走行。それでも11番手に食い込んでみせた。

「僕たちにとっては、また良い初日になりました」

 角田はチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「FP1からすぐにポジティブなフィーリングでした。パフォーマンスを引き出すために改善できる点はまだいくつかありますが、それがフリー走行の目的でもあります」

「たとえばブレーキングでは、何度かスライドすることがあったので、全体的に改善できると思います。またC5タイヤについては、とても敏感なんです」

「ウォームアップは良好ですし、全てがポジティブです。そして特にここモナコでは、細かいことを微調整するのが常に重要です」

 ペースの面では自信を見せる角田。土曜日の予選、そして日曜日の決勝レースに向けて、期待感がさらに高まる。

「全体的なペースはありますし、明日もう1段階改善して、予選でパフォーマンスを最大限引き出せることを楽しみにしています」

 レーシングディレクターのアラン・パルメインも、初日の走行に満足していると語る。

「今日の仕事には満足している。雨が降る可能性があったため、プログラムを少し変更した。つまり、午前中にソフトタイヤを履いたので、午後には履けなかったのだ。そのため、タイムシート上では少し遅れることになった」

 そうパルメインは語る。

「午前中のセッションでは、乗り心地の面でいくつかの問題があり、ドライバーたちはそれに苦労した。少しバンピーなターン1や、トンネルの後のシケインのブレーキングでね。しかしセッションの間に、良い方向に改善することができた」

「ふたりのドライバーは、午後のマシンには満足できたと報告してくれているので、明日のFP3と予選が楽しみだ」