フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1モナコGPの予選でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑え、母国で自身3度目となるポールポジションを獲得した。

 ルクレールはFP1で5番手、FP2をトップで終えた。FP1ではメルセデスのルイス・ハミルトンがトップとなったが、これはFP2での降雨を懸念し、前倒しで予選シミュレーションを終えた結果だった。

 ルクレールは、モナコでの週末序盤から好調だったことで、グリッドポジションがレース結果に大きく影響するモナコでの、ポールポジション獲得に向けたプレッシャーが高まっていたと語った。

 予選後の記者会見で、FP1からポールポジションを狙えると思っていたかと質問されたルクレールは「FP1ではイエスだ」と答えた。

「FP2やFP3もポジティブだった。でもフリー走行であれだけよかったら、予選には失うものが大きいと考えながら臨むことになる。そしてもしポールポジションが獲れなかったら、完全にバカみたいに見えるだろう」

「だからプレッシャーは大きかったけど、何とかやり遂げることができた。本当に良かったよ」

 また、ルクレールはFP3後という土壇場のタイミングでパワーユニットの交換を強いられたことで、冷静さを失っており、予選に向けて少し緊張していたと明かした。

「(FP3後に)エンジンに問題があって、ギリギリのタイミングで交換したんだ」

「幸いなことに、僕の週末に影響はなかった」

 フリー走行で好調だったにも関わらず、ルクレールは予選中にセッティングをセッティングを変更する必要があったと明かした。

「(Q1では)その時かなり重要なラップだったのに、スポンサーのステッカー(ミラボーのウォールに貼られていたモノ)を取ってしまったんだ。それでかなりペースが落ちてしまったんだ」

「それからピットインして、フロントウイングに貼り付いていたスポンサーのバナーを剥がしてまた走ったんだ。モナコの予選はただ普通に周回したいものだから、それですでにかなりトリッキーだった」

「その後は、黄旗や赤旗が出ないことを祈るばかりだった。幸運なことに問題なかった」

「それからQ2では、マシンのバランスにもっと苦しんだんだ。正しいフィーリングが得られなかった。でもQ3では、特にフロントウイングとツール(ステアリングホイールでの操作)、そして僕のドライビングに手を加えた」

「それでペースを再び見つけられたんだ。Q3は少し満足できたけど、フィーリングはなぜかFP2やFP3の方が良かったんだ」