2019年の米クラシック最終戦ベルモントステークスで2着に入ったタシトゥスの全弟にあたるバッテンダウンが、兄の借りを返すべく現地6月8日のベルモントSに参戦する可能性が出てきた。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

 タシトゥスはW.モット厩舎に所属し、G2サバーバンステークスなど重賞を3勝。G1は勝てなかったが、ベルモントSやトラヴァーズステークスなど3回の2着があった。

 その全弟となるタピット産駒のバッテンダウンも同じモット厩舎からデビュー。今年1月末の初戦から3連敗と出遅れたが、4月末のダート10ハロン戦では8馬身3/4差の圧勝で初白星を手にした。ちなみに兄弟の母クローズハッチズはマザーグースステークスなどG1を5勝した名牝だ。

 モット調教師は「(ベルモントSに)出るかどうかはわからない。まだ初勝利を挙げたばかりだ」と除外の可能性に触れつつも、前走については「アルバラード騎手の騎乗が見事だった。この距離をうまくこなせると分かったのが嬉しい」と、ベルモントSと同じ距離で快勝したことを称賛。さらに20日にアルバラード騎手が乗った調教についても「素晴らしい走りだった」と話している。