緊急走行する覆面パトカーを装って交差点に進入し、人身事故を起こしたとして、福岡県警中央署は8日、ともに会社員で長崎市の24歳男と北九州市の25歳男の両容疑者を、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)容疑で逮捕した。

 発表では、2人は2月17日午前1時半頃、乗用車を覆面パトカーに偽装し、赤信号だった福岡市・天神の国道202号交差点に進入、左から直進してきたタクシーと衝突して運転手の男性(61)と乗客計4人を負傷させた疑い。

 車は、所有する24歳男が運転し、25歳男が助手席の窓から腕を伸ばして赤色灯を車上に設置。サイレンを鳴らし、25歳男が車内のマイクから「交差点に進入します」などと呼び掛けていたという。

 2人は、当時前方を走っていたパトカーを追っていたとみられ、「パトカーに興味があり、職務質問が見たかった」などと供述。同署は、赤色灯やマイクの入手経緯なども調べている。