兵庫県稲美町で大麦が、収穫期「麦秋」を迎えている。畑一面が黄金色に覆われ、風が抜けると穂は静かに波打つ。畑の中をコンバインがゆっくりと行き来する。

 東播地域は西日本有数の大麦の産地。JA兵庫南によると、同町と加古川市を中心に麦茶の原料となる六条大麦「シュンライ」が栽培されている。今年は約450ヘクタールで作付けし、計1400トンの収穫を見込む。

 JA兵庫南の担当者は「今シーズンは多雨だったが、最終的に気温がぐっと上がり、実りは十分」と話す。5月中の刈り取りを目指すという。(児玉芙友)