JR京都線、神戸線などで11、12日に発生した大規模な列車運休や遅れについて、JR西日本は14日、大阪市内で会見を開き、人為的ミスや機器の誤動作などが原因だったと明らかにした。両日で計約22万人に影響した。

 12日朝は茨木駅(大阪府茨木市)で、下り1番線に基準より長い貨物列車を停車させたことで信号が赤のままに。事前に運転士から車両数を専門用語で知らされた指令員が長さを勘違いし、停車可能と判断し誘導したという。

 11日夕は特急サンダーバードで機器の誤動作があり、その後、指令員が列車ダイヤを変更する装置を操作した際にも不具合が発生した。また12日未明には向日町駅(京都府向日市)でも信号トラブルが起き、停電時に信号を自動復旧させる装置に設計段階から不備があったと分かった。

 両日で運休や遅れは計330本以上に及んだ。会見した同社近畿統括本部の三津野隆宏本部長は「大規模な輸送障害を発生させ大変申し訳ない。組織的に社員教育が不足していた面もあり、再発防止に務めたい」と陳謝した。

(岩崎昂志)