国の重要文化財に指定されている長崎市の聖福寺で、修復工事の現場見学会が行われました。

長崎市玉園町にある万寿山聖福寺です。

1677年に創建され、本堂の「大雄宝殿」と山門、天王殿、鐘楼が国の重要文化財に指定されています。

老朽化のため2021年から修復工事が行われ、29日は「大雄宝殿」の内部などが市民に公開されました。

「普通、竹って縦と横で組むんですけど、長崎の古い建物は縦、横、縦で三重になっているんです。それがすごく変わってまして」

山門は一度すべて解体し、シロアリの被害を受けた部分や雨などで傷んだ箇所は新しい資材を使っていますが、およそ7割から8割は古い資材を再利用しています。

参加者
「普段見られない、お寺の解体をすることによって歴史を知ることができて、すごく面白かったです」

工事費は総額およそ18億5000万円で、不足している3800万円は市民グループがクラウドファンディングなどで寄付を呼びかけることにしています。

山門は来月には完成し、工事は2029年度に完了する予定です。