2024年4月8日にトヨタ車体は1人乗りモデルの意匠を公表しました。

Fun・COM エクスプローラー…再び?

 トヨタ車体は2024年4月8日に1人乗りモデルの意匠を公表しました。
 
 このデザインを見る限り、かつて東京オートサロンでお披露目された「Fun・COM エクスプローラー」に似ています。

 独立行政法人工業所有権情報・研修館は、特許・実用新案、意匠、商標を検索できる「特許情報プラットフォームJ-PlatPat」を展開しています。

 ここでは各社の特許情報や意匠、商標が登録されるたびに公表されます。

 最近では、過去のモーターショーなどで公開されたコンセプトカーの意匠が相次いで公表されていました。

 その中で、4月8日に公表されたのが単眼ライトに張り出したフェンダーやサスペンション、タイヤがオフロードテイストを印象づけるモデルです。

 実はこのモデルに似たものが東京オートサロン2023のトヨタ車体ブースで展示されていました。

 それがFun・COM エクスプローラーというモデルで、トヨタ車体が2012年から発売している超小型BEV「COMS(コムス)」をベースにしています。

 コムスは、将来のために脱炭素社会の実現に向け、走行中のCO2排出をゼロにする超小型モビリティです。

 そんなコムスをベースにしたFun・COM エクスプローラーは、超小型モビリティに新たな価値を提供するために、「乗る人にもっと『Fun』を訴求」するために製作されました。

 なお当時のトヨタ車体の担当者は次のように話しています。

「Fun・COM エクスプローラーについては高い開放感による『ワクワク・ドキドキ』感と、中古車活用による循環型社会への貢献を両立させることで、ツーリングや日常の移動、非日常を高めるレジャー施設での運用などに幅広くご利用していただけます」

 見た目は、フロントに単眼ライトに加えて、障害物に対してのアンダーガード、太いパイプガードなどを採用。サイドには大きく張り出したフェンダー、リアにも太いパイプガードが備わっています。

 足回りは、フロントサスペンションが「マクファーソン式コイルスプリング」、リアサスペンションが「後端配置トーションビーム式コイルスプリング」を採用。

 ホイールはエム・エル・ジェイの「XTREME-J」、タイヤはミシュランの「XZX」が装着されていました。

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 このような特徴を持つFun・COM エクスプローラーと今回公表された意匠で異なる点は、乗員を守るようなロールバーがクマれていることと、後方に荷物が収納出来るようなBOXが付いていることでした。

 果たして、Fun・COM エクスプローラーは市販化されることがあるのか、今後のトヨタ車体の動きにも注目です。