高速道路には道路情報を伝える電光掲示板がありますが、たまに“三角マーク”が表示されることがあります。これにはどんな意味があるのでしょうか。

掲示板に時折映る、謎の「三角マーク」どんな意味?

 連休になると各高速道路はレジャーや帰省客で大混雑しますが、お出かけのプラン次第では「ほとんど渋滞であまり楽しめなかった」ということにもなりかねません。
 
 ゴールデンウイーク中に大渋滞が予想される要注意エリアと、逆に比較的スムーズに通行できるエリアは一体どこなのでしょうか。

 まず「とくに避けたほうがよい」ルートと行先が5つあります。

●中央自動車道下りの甲信越方面

 中央道の下り線では、相模湖IC付近で、5月3日に45kmもの渋滞が予測されています。

 また、同下り線の八王子IC付近から小仏トンネルにかけては普段の休日でも渋滞が多発するエリアで、20kmにもおよぶ場合があります。

 渋滞の原因としては、トンネルや「サグ」と呼ばれる凹部で速度低下することなどがあげられます。

 相模原や山梨方面へ向かうなら、たいへんな混雑を覚悟する必要がありそうです。

東名高速道路下りの御殿場・静岡・名古屋方面

 下り線 綾瀬SIC付近では、5月2日と4日に20kmの渋滞が予想されています。

 中部・関西方面へ向かう交通のほか、近場と言えども御殿場方面や河口湖、伊豆方面など観光スポットが集中していることもあり、大型連休中に渋滞を避けるのは困難です。

 渋滞を回避するのが難しいルートですので、目的地として設定するのは避けるのが賢明でしょう。

関越道上りの新潟・北陸方面

5月5日には上り線 藤岡JCTから鶴ヶ島ICまでの間で35kmの渋滞が見込まれています。

 大泉JCTから藤岡JCT間の交通量は平日より休日のほうが多く、とくに鶴ヶ島JCTから東松山IC間は1日約10万台〜11万台とほかの区間より混雑する傾向にあります。

 平日・休日や上下線別で分析すると、休日の上り線で渋滞回数が多いのが特徴です。

 埼玉県こども動物自然公園やJAXA地球観測センター、くらかけ清流の郷など人気の観光地が近くにあるのも渋滞の一因だと考えられます。

東北自動車道下りの福島・仙台方面

 下り線の本宮IC〜福島西ICが5月3日に最大15km、上り線の福島JCT〜福島松川PAは5月5日に最大10kmの渋滞が予想されています。

 また、5月3日には羽生PAの下りでも35kmの渋滞が見込まれているため注意が必要です。

京葉道路から房総半島へ向かうルート

5月3日に下りの貝塚IC周辺が25kmの渋滞予測となっています。

 マザー牧場や鴨川シーワールド、東京ドイツ村など有名テーマパークが立ち並ぶエリアに加え、九十九里浜方面へ潮干狩りに行く行楽客も増えるので、大型連休中はたいへんな混雑が予想されます。

 さらに、「アクアライン」を使うルートも同様で、5月3日と4日の下り線は最大25kmの渋滞が見込まれ、夕方まで続く可能性が高いです。

 料金割引による交通量の増加や勾配の変化、合流地点・分岐点の多さなども渋滞の原因になっているようです。

大型連休に比較的空いている高速道路とエリア3選

 その一方で、大型連休中でも比較的スムーズに移動できる高速道路とエリアもあります。

 NEXCO各社の渋滞予測で激しい渋滞発生ポイントとして挙げられている箇所がほぼ無いか少ない路線ですが、そのほかにも、交通容量の大きいバイパスが整備されていたり、観光スポットが比較的分散していることなども、要因として考えられます。

北千葉道路と東関東道を使った鹿島・水戸方面」

 茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮は、全国の鹿島神社の総本社として知られる由緒ある神社で、境内も国の史跡に指定されています。

「ふつのみたまのつるぎ」という国宝の長大な直刀をはじめ、本殿や拝殿など7棟の重要文化財を有しており、歴史と文化を肌で感じられるスポットです。

 ちょうど5月前後には、ネモフィラがじゅうたんのように美しい国営ひたち海浜公園も見頃を迎えます。

 さらに茨城を代表する名瀑・袋田の滝や筑波山など見どころが満載のエリアなので、家族やカップルで訪れるのも楽しそうです。

新大宮バイパスと上尾道路を使った圏央道手前までのルート

 さいたまスーパーアリーナではイベントが充実し、鉄道博物館は家族連れに人気のスポットです。

 由緒ある武蔵一宮氷川神社は境内が広く、豊かな自然に囲まれているので四季折々の美しさを堪能できます。

 また、さいたま市中央区の与野公園は広大な敷地に季節の草花が咲き乱れ、家族連れでのんびり過ごすのにぴったりの場所です。

「小江戸」として知られる、歴史的な町並みが魅力の川越市へのアクセスも良好です。レトロな雰囲気や菓子屋横丁のグルメを散策し、川越まつりで有名な氷川神社を参拝するなど、一日飽きずに楽しめるでしょう。

新4号バイパスか国道294号を使った宇都宮方面

 世界文化遺産にも登録されている日光の社寺は、荘厳な雰囲気と美しい建築で知られています。特に中心となる日光東照宮は徳川家康をまつる大規模な神社で、正面の陽明門をはじめ彫刻や装飾が見事です。五重塔や輪王寺など見どころが多く、じっくり回って過ごせます。

 宇都宮市から少し足を伸ばせば、益子町の陶芸の里にも行けます。益子焼で知られる益子町には伝統的な窯元が軒を連ねており、のんびりと散策しながら陶器の魅力に触れられます。多くの工房で手びねり体験などもできます。

 ほかに家族連れに人気なのが、宇都宮動物園です。レッサーパンダやペンギンをはじめ、100種類以上の動物たちとのふれあいを楽しめます。比較的コンパクトながらも見どころが充実しているため、子ども連れでも飽きずに見て回れるでしょう。

 宇都宮市にある大谷資料館は、まるで地下神殿のようなユニークな空間が魅力です。大谷石の採掘場跡を利用した地下空間は、幻想的でSNS映えすること間違いありません。また大谷石に関する歴史や文化、石掘り技術などを学べる体験コーナーもあります。