ホンダは全面刷新を果たした新型コンパクトミニバン「フリード」を先行公開しました。長年のライバル車であるトヨタ「シエンタ」とどちらが人気を集めそうなのか調査するため、くるまののニュースでアンケートを実施しました。

新型「フリード」に大ヒットの兆し!?

 ホンダは2024年5月9日、人気のコンパクトミニバン「フリード」に全面刷新を行い、実車を先行公開しました。
 
 同車は歴代を通じて、同じカテゴリーに属するトヨタ「シエンタ」と激しく競合してきたモデルですが、今回発表された新型フリードと現行シエンタは、どちらがよりユーザーの支持を集めそうなのでしょうか。

 フリードは2008年に初代モデルが登場。

 かつて販売されていた個性的なコンパクトミニバン「モビリオ」を前身とし、広大な車内空間や両側スライドドア、3列シートを備えつつ、5ナンバーに収まる扱いやすいボディサイズによって広い世代からの人気を獲得しました。

 今回、8年ぶりのフルモデルチェンジを果たし登場した新型フリードは、内外装を一新し大胆なイメージチェンジを図るとともにパワートレインを刷新。

 力強さと経済性を高レベルで両立するホンダの2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用し、走行性能も向上させています。

 新型フリードのラインナップ展開は、上質でシンプルな「AIR(エアー)」とアウトドアテイストを強めたSUV風の「CROSSTAR(クロスター)」の2タイプが用意され、クロスターのみ5人乗りの2列シート仕様も設定。

 ボディサイズは全長4310mm×全幅1695mm×全高1755mm(クロスターの全幅は1720mm)、ホイールベースは2740mmと、先代フリードよりも全長が45mm伸びていますが、歴代の特徴である扱いやすい5ナンバーサイズを引き続き維持しました。

 インテリアには水平基調でノイズレスなデザインが採用され、視界の良さによる運転のしやすさとともに、どの座席に座っても開放感を感じられる快適な車内空間を創出。

 使い勝手はますます高められ、従来から好評だったシートアレンジや収納スペースなどは、各形状の工夫によってさらに使いやすくなりました。

 さらに、2列目キャプテンシートのモデルでは1列目から3列目までのウォークスルーも容易になったほか、リアクーラーの採用やリアクォーターガラスの面積を拡大したことで、2列目と3列目の快適性をより高めています。

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 この新型フリードについて、くるまのニュースではSNSユーザーにアンケートを実施。

 コンパクトミニバンとして長年のライバル車であるシエンタと新型フリード、どちらが好みかを聞いたところ、新型フリードが好みだという回答が67.2%に上った一方でシエンタは32.8%となり、新型フリードが2倍以上の人気を獲得しました。

 その理由について、新型フリードを選択したユーザーは、

「カクカクしてる方が好きだから」「新型フリードの方がクールで未来的に感じる!」「ヘッドライトが好みです」など端正なデザインが好みだとする人がいました。

 さらに、「新型はキャビンがより広そう」「3列目までちゃんと快適に座れるのが良い」「このクラスでリアクーラー採用は大歓迎です」といった機能性の高さを挙げる声がありました。

 一方、シエンタを選択したユーザーからは、

「デザインはシエンタの方が個性的」「可愛らしいのはシエンタだね」「曲線的で愛嬌がある」と、丸みを帯びた愛らしいスタイルを評価するコメントが届いています。

「シエンタの方が安くてリセールバリューも高そう」「価格と機能が見合っている感じがします」「エンジンは3気筒だけど燃費がいいからヨシ」など経済性を理由にあげる人が多く、両車の選ばれた理由において大きな差が見られました。

 その一方で、片方を選びつつも「正直、甲乙つけ難い…」「ホンダとトヨタが切磋琢磨した結果どっちも良いクルマになっている」と片方だけを選びにくいという投稿もあったほか、

「どちらもヨーロッパの自動車メーカーのデザイン、カラーを追っているように見える。もっと独自路線のデザインを採用してほしい」など、歴史を重ねている2台ならではの個性をより追求するよう求めるコメントも寄せられました。