不作の状態が続いている四万十川の養殖アオサノリ復興を目指して、6月13日に生産者らが現状や課題などを確認しました。

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『四万十川下流漁協』は四万十川と支流の竹島川の下流域で、“ヒトエグサ”通称アオサノリを栽培・収穫してきました。しかし、ここ3年間は種付けしたノリが伸びず、不作の状態が続いています。

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会議には国や高知県、四万十市の担当者や専門家らおよそ30人が出席。このうち海藻が専門の高知大学の大野正夫名誉教授は、養殖区域の川底がデコボコしているので環境を整えるために平らにするべきだとアドバイスしました。また、川の水の塩分濃度などの調査結果が報告されましたが、ノリの不作につながる決定的な要因は見つからなかったということです。

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(四万十川下流漁協 沖 辰巳 組合長)
「とにかく後世に残したい四万十の風物詩、また産業として残していきたいというのが第一の目的です。みなさんと情報・データ等を分析しながら前に進んでいきたいと思っています」

漁協ではアオサノリの復興に向け、四万十川の原種や熊本県産、三重県産など複数の胞子を培養する予定です。