国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事「相馬野馬追」は26日、最大の見せ場となる甲冑競馬と神旗争奪戦が福島県南相馬市の雲雀ケ原祭場地で行われた。甲冑を身にまとった騎馬武者が勢いよく疾走し、約3万3千人の観客がどっと沸いた。例年7月の開催だったが、昨年猛暑の影響で馬が死ぬなどしたため、約2カ月前倒しして初の開催となった。

 この日は最高気温24度前後の過ごしやすい気候。心地よい風が新緑の木々を揺らす中、51人の騎馬武者らが色とりどりの旗をなびかせながら駆けた。神旗争奪戦では、上空に打ち上げられ、落ちてくる旗を約200騎で奪い合った。