疾走する馬に乗って豪快に的を射る「流鏑馬神事」が3日、京都市左京区の下鴨神社であった。境内の「糺の森」は新緑に包まれ、木漏れ日が降り注ぐ中、人馬一体となった妙技が約3万人の参拝者を魅了した。

 色鮮やかな伝統装束姿の射手20人が約500メートルの馬場を疾走。100メートル間隔で並んだ約50センチ四方の三つの的を狙い、次々と矢を放った。命中した的は「カーン」という小気味よい音とともに割れ、客席から大きな歓声と拍手が起こった。

 流鏑馬神事は、京都三大祭りの一つ「葵祭」の平安を祈り、毎年5月3日に行われる。