こいのぼりの産地として有名な埼玉県加須市の利根川河川敷で3日、全長約100メートル、重さ約330キロの「ジャンボこいのぼり」が、五月晴れの大空を舞い泳ぎ、観客約7万7千人が楽しんだ。

 この日は風が弱く、作業員ら約60人が風向きを見極めながら、大型クレーンで高さ約100メートルまで引き上げた。こいのぼりが直径約10メートルの口から風を取り込み、巨体を悠々となびかせると、拍手や歓声が起こった。

 1988年に町おこしの一環として始まったジャンボこいのぼりは、現在4代目。加須市の職人がデザインを手がけ、ピンクや青、緑などで彩られている。