米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古の埋め立て対象海域にあるサンゴを巡り、沖縄県の玉城デニー知事は23日、移植に向けた採捕を防衛省沖縄防衛局に許可した。玉城氏は「新基地建設に反対する立場は、いささかも変わるものではない」とのコメントを発表した。

 政府関係者によると、防衛局は24日にも作業を開始する。

 国は1月、軟弱地盤の広がる大浦湾側の埋め立てに着手。玉城氏は「埋め立て区域に存する多くのサンゴ類を保護する観点から、許可せざるを得ないと判断した」と説明。防衛局は「自然環境や住民の生活環境にも十分配慮しつつ、移設工事を着実に進めていく」とのコメントを出した。