東京都品川区戸越の2階建て住宅で、住人の母子4人が死亡しているのが見つかった事件で、失血死した母親と次女が、遺体の状況から、住宅で起きた火災の発生前に殺害された疑いがあることが27日、警視庁捜査1課への取材で分かった。捜査1課は火災の煙を吸って搬送された40代の父親の回復を待って事情を聴き経緯を調べる。

 死亡したのは高波冬美さん(37)、小学1年の長女後藤鈴さん(6)、いずれも保育園児の次女玲ちゃん(3)と長男信ちゃん(2)。胸や首などに切り傷や刺し傷があった。

 司法解剖の結果、鈴さんと信ちゃんは急性一酸化炭素(CO)中毒死だった。