大相撲春場所千秋楽の26日、新小結大の里の家族や恩師も両国国技館に駆けつけ、初優勝を見届けた。父の中村知幸さん(48)は「エリートと言われるが、彼は雑草。腐らずにやってきた」と感極まった。

 知幸さんは大の里が2日目(13日)に敗れた際、右足首をひねったことに気付いて連絡。息子の土俵への執念を感じ「自分を信じる力が強み」と感慨を込めた。

 母の朋子さん(48)は場所前にパワースポットとして知られる東京都中央区の小網神社で必勝祈願した。ここ数日は緊張で胃が痛かったそうで、最高の結果に「すごく頼もしい。わが子じゃないみたい」と目を赤くした。