【マニラ共同】南シナ海のアユンギン礁の緊張激化を防ぐため、中国がフィリピンのマルコス現政権とも取り決めを交わしていたと主張している問題で、フィリピン紙マニラ・タイムズ電子版は8日、フィリピン軍西部方面隊のカルロス司令官が中国の提案に同意していたと報じた。中国大使館員との1月3日の電話録音を入手したという。

 合意を否定してきたフィリピン政府は苦しい立場に追い込まれそうだ。

 同紙によると、「新たなモデル」と呼ばれる提案は、フィリピンが同礁の軍拠点への補給任務を2日前に中国に通知するほか、補給船は1隻に限定し、沿岸警備隊の船1隻が同行するとの内容。