京都府警の警察官がオートバイの運転手に重傷を負わせた交通事故で、京都区検は8日までに、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪で、40代男性警部補を略式起訴した。京都簡裁は4月23日、罰金40万円の略式命令を出した。

 起訴状などによると、警部補は昨年10月19日、私用の乗用車で帰宅途中、京都市下京区の五条通で進路変更とほぼ同時に合図をし、後続のオートバイの運転手に危険を感じさせて転倒させ、重傷を負わせた。

 府警によると、警部補は別の車から声をかけられて降車したが、事故を確認できず救護しなかった。道交法違反(事故不申告、救護義務違反)の疑いでも書類送検され、京都地検は4月18日付で不起訴とした。地検は理由を明らかにしていない。