京都府亀岡市畑野町に住む女性音楽家によるユニット「山の音楽家」が25日、能登半島地震の被災地復興を支援するチャリティーコンサートを同町公民館で開いた。参加者は美しい音色に聞きほれつつ、発生から間もなく5カ月になる被災地に思いをはせていた。

 声楽家の片山映子さんと中本和恵さん、バイオリニストの浜田里香さん、ピアニストの角谷早音美さんの4人が出演した。過去の大震災で作られた楽曲などアンコールを含む13曲を披露した。

 能登半島の復興を願って、1995年の阪神大震災から再生への思いを込めた「しあわせ運べるように」、2011年の東日本大震災の復興応援ソング「花は咲く」などを披露した。夏の歌も演奏され、「茶摘」と「夏の思い出」は参加者24人と一緒に歌った。

 片山さんは「心が痛み、音楽家としてできる支援をしたいと思い開催した。機会があれば、今後もやりたい」と話した。参加費の500円や寄せられた募金は全額、日赤を通じて寄付する。