無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんはサラリーマンになって生活が安定してすぐ、オーダーメイドのスーツと5万円の革靴、そしてロレックスの時計を買ったそうです。それによって何が変わったのでしょうか? 今回は、拡張自我という領域のお話を紹介しています。

靴も時計もあなたの分身なの。拡張自我の話

人間の自我には、拡張自我と呼ばれる領域があります。自我とは自己であり、自分のことです。これが自分の周りに広がることを拡張自我といいます。どこに広がるのかというと、あなたの身の回りにある持ち物にです。例えば、靴、スーツ、クルマ、時計、カバン、アクセサリーなどは全て拡張自我になるんです。

簡単にいうと、あなたの履いている靴イコールあなた自身だということだと、あなたは認識するのです。ですから、穴が開いたゴム底の靴を履いていると、それを自分だと認識するので、

オレってショボくてダサい人間だよな

と考えるようになるということです。逆に言えば、ジョンロブとか、エドワードグリーンのような高級紳士靴を、ピカピカに磨いて履いていると、

オレってオシャレでイケてるよね♪

と考えられるということです。

人間って、自分自身をどのような人間なのかと認識するそのあり方が、その人の未来を決めるところがあるんですよ。オレはアタマの悪い人間だと考える人は、決して学者になろうとか、学者を目指そうとは考えません。スポーツが苦手だと考える人が、プロのアスリートを目指すことはないのです。

ですから、自分自身をイケている人間だと認識する人と、その逆に自分はダサい人間だと認識する人とでは、未来の人生が全く異なるモノになるわけです。そんな認識を、拡張自我を利用することで操ることができるんです。

私はこのことをサラリーマンになれた初期の頃に知っていたので、サラリーマンになれて、生活が安定したらすぐに、

スーツをオーダーメイドにし、 磨き甲斐のある革靴を買い、 36回のローンでロレックスの時計を買った

のです。

スーツは毎日会社に着ていくモノですから、これが自分の身体にピッタリ合っているというのは、自己肯定感が上がりますよね。それに合わせて、どこに履いて行っても恥ずかしくないレベルの革靴を(確か一足5万円くらいでした)、毎週末にピカピカに磨いて履いていましたし、そこにロレックスの時計をしたら、どこからどう見ても、

バリバリに仕事ができるエリートサラリーマン

と思われる(と私は勝手に認識していました)わけです。

この認識が、実際のパフォーマンスにも影響を与えます。見た目がパリッとした仕事ができるサラリーマンになったんですから、これでビジネスで成果を出せなきゃカッコ悪いわけですよ。ですからこの見た目にふさわしい成果を出したいと考えるようになって、そこから長い自己投資の道が始まったわけです。

これ、自分はダサい人間で、出世なんてできるわけがないと考えるのもアリというか、私のバックグラウンド的にはそう考える方が自然なんですよね。それを無理矢理ねじ曲げたのが、こういう小道具だったんです。

ですからこういう目的を持って、ちょっと背伸びしたグッズを手に入れるというのは、戦略的にはアリなんですよ。そしてそうやって自己認識が書き換わると、不思議なことに周りの人の私を見る目も変わって来たんです。パリッとした格好をしていると、舐められることがなくなりましたし、少しでも成果が出ると、あいつは仕事ができるヤツだって勝手に勘違いをしてくれるようになったんです。

これは以前の自分を知っている私から見たら、本当に不思議なことで、私が心理学に興味を持つ切っ掛けにもなりましたね。

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