本当に存在するの? 入手困難すぎたアイテムたち

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)は高い人気を誇るタイトルですが、ファミコン版は非常に難易度が高いソフトでした。クリアするだけでも難しいのに、さらに、アイテムを全て集めるやり込みプレイをしようとすると、かなりの根気が必要です。特に、入手が困難なアイテムは『公式ガイドブック』に記載されているのに、実際に手に入れた友達もおらず、存在自体を疑ったこともあるのではないでしょうか。『ドラクエ2』のアイテムのなかでも、特に入手が困難なものを見ていきます。

※以降はファミコン版『ドラクエ2』に基づく内容です

 まず、入手困難なアイテムのひとつに「ゴールドカード」があります。ゴールドカードは、「福引」で、低確率で手に入ります。ただ、福引を行うには、道具屋で買い物をした時にたまにもらえるほか、モンスターを倒すと落とすことがある「福引券」が必要です。「福引券」が手に入るのも確率次第、ゴールドカードが当たるのも低確率であることから、入手は相当に困難だといえるでしょう。

 ゴールドカードは、持っていると定価の4分の3の価格でお店での買い物ができるアイテムです。ネット上では、手に入れた人から「リセットとふっかつのじゅもんの入力を何度も繰り返して、粘り勝ちした」「すぐに手に入ったから、後から入手困難と知って驚いた」といった声があがる一方、どうしても手に入らず、あきらめてゲームをクリアした人の声も見られました。

 ゴールドカードがゴールドを節約するアイテムなら、呪文使用時にMPを節約するアイテムに「不思議な帽子」があります。装備していると消費MPを20〜25%減らすことができる不思議な帽子は、「メイジパピラス」か「バズズ」を倒したときに低確率で手に入ります。入手するには、「ハーゴンの神殿」に現れる中ボスのバズズではなく、何度も登場するメイジパピラスを狙うほうが現実的でしょう。

 しかしメイジパピラスが出現するのは、「ドラクエ」シリーズのなかでも高い難易度で知られる「ロンダルキアへの洞窟」です。不思議な帽子を手に入れるのはもちろん、全滅しないでダンジョンを突破することすら、半端なプレイでは困難なのです。

 プレイヤーからは、「ファミコンの『ドラクエ2』をやって苦節35年。やっと不思議な帽子を手に入れた」「不思議な帽子を手に入れるためにメイジパピラスを倒していたら、先にレベルがマックスになってしまった」など、かなりの根気がいる作業だと伝わる体験談が見られました。

 高い経験値が得られる「はぐれメタル」からも、どこにいても「復活の呪文」を聞くことができるレアアイテムである「復活の玉」が入手できます。ファミコン版『ドラクエ2』のはぐれメタルは、高火力の呪文「ベギラマ」や「マヌーサ」を使い、ときにパーティが全滅させられることもある強さでした。

 はぐれメタルに関しては、「倒すどころか、べギラマを連続で唱えてくるのが強すぎた」と苦戦した記憶を持つプレイヤーのほか、「初撃破で、復活の玉を手に入れられたのはラッキーだった」という幸運の持ち主からの声が見られました。

 ただでさえ「難易度が高い」といわれるファミコン版『ドラクエ2』で、これらのアイテムを集めるにはかなりの時間を要するでしょう。リセットしてやり直すには、復活の呪文を書き写すという手間もかかります。必死にレアアイテムを追い求めた日々は、ファミコン全盛の時代の懐かしい思い出になっているのではないでしょうか。