ハムの真空パック…数枚だけパッと使って、気づけば冷蔵庫で水分が飛んで乾いてた。なんて、経験をされたことはないでしょうか?

メーカー側の一部商品は「使い切り」と表示し、開けたら全部使うことを想定しているようですが、冷蔵庫に常備していると「子どもに1枚だけ」「2枚だけサラダに」「お弁当に1枚だけ」など開封後でも保存したい場面に頻繁に出くわします。

暑くなるにつれて食材の鮮度が気になる季節、この使いかけのハムはどのように保存するのが良いのか。メーカーと便利アイテムを取材しました。

メーカーに取材すると…

大手ハムメーカーのプリマハム株式会社(東京都品川区)広報担当者によると、使い切りパックは「開封後1回で使い切ること」を想定して製造されているとのこと。

そのため同社では、ライフスタイルに合わせて選べるように、3枚入り、4枚入り、6枚入りなどの商品があります(商品により異なる)。

それでも、使いきれない場合は、ラップで巻いたり、ナイロン、ジッパー付き袋にいれて冷蔵庫で保存すれば良いと教えてくれました。ただし「開封後は美味しく召し上がっていただけるよう、なるべく早く使い切ってください」とのこと。

冷凍での保存も可能で、「解凍時に旨みが流れ出たりしますので、あまりおすすめはできませんが、解凍する時は冷蔵庫に移して解凍してください。贈答用のハムなども同様です」。

また同社では、個食化が進むなか数回に分けて食べることを想定した商品も。ピタッとくっついて閉めることができるパッケージを開発し、「フタピタ(R)」の特許を独自で取得しています。2013年から導入し、ハムの「サラダにちょっといいね。」シリーズ(5枚、9枚、11枚)をはじめとする14商品で展開(2024年5月時点)、消費者からの評価が高く、売り上げを伸ばしているとのことです。

「こんなの探してた」便利な保存グッズ

とはいえ、使い切るのは難しいという人は多いようで、巷で便利グッズとして注目を集めているのがDAISOの「ハム&ベーコンキーパー」(110円)。1度開けたシール部分を押さえることができる独特の形状で、SNS上でも「これは使いやすそう!」「こんなの探してた」「買います!」「ハムの端を干からびさせることあったので欲しい」と喜びの声がありました。

DAISOによると、こちらの商品自体は2019年6月から販売しており、2023年11月より現在のデザインに。

「ハムを開封した後に、そのままではハムが乾燥して固くなってしまうこと、ラップで巻いて保存すると使用の度にラップを巻きなおすのが手間なため、それらの不満を軽減する商品が欲しいと考え、開発しました」とDAISOの担当者。

こちらのキーパーは、ハムやベーコン、カニカマなどのほか、真ん中が空いているため、ブロックベーコンやちくわの袋など多少厚みがあるものも保存可。対応サイズに合うものであれば、袋ごと挟んで中身を保存することができます。ユーザーからも大変好評とのことです。

早く使い切ることは意識しつつも、日々の料理の用途に合わせて上手く保存しながら、美味しく食べていきたいですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)