千葉県佐倉市新町の複合施設「夢咲くら館」で、7月に発行される新5000円札の顔となる津田塾大創始者の津田梅子(1864〜1929年)や佐倉藩出身の父、津田仙(1837〜1908年)の功績などを紹介するパネル展が開かれている。30日まで。

 同市によると、仙は明治時代初期、当時は珍しかったアスパラガスやブロッコリー、イチゴの栽培に国内で初めて成功し、西洋野菜の普及に尽力したとされる。各小中学校に栄養士を配置する「自校式給食」を採用している同市では、2009年から毎年、仙の命日の4月24日前後に、仙が広めた西洋野菜を使った「津田仙メニュー」が栄養士らによって考案され、児童・生徒に提供されている。

 一方、パネル展では、梅子や仙の生涯のほか、今年提供された全小中学校の津田仙メニューが、レシピと共に全53枚のパネルで紹介されている。同市の西田三十五市長は「7月に梅子さんがお札になるが、仙さんの偉大さはあまり知られていない。メニューやパネル展を通じて、偉大さを知ってもらいたい」と話した。

 パネル展は午前9時〜午後8時(月曜休館)、入場無料。【松尾知典】