あなたはパートナーと家計について話し合っていますか? 必要だと思っても、お金の話題になると話しにくい方もいるのではないでしょうか。家計再生コンサルタントとして、2万6000件以上もの家計相談を受けてきた横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』には、そんな状態の家計を改善するノウハウが詰まっています。自分に合った家計改善方法は何か、日常を振り返りながらチェックしていきましょう。
※本記事は横山光昭著の書籍『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)から一部抜粋・編集しました。

お金が貯まらない夫婦に共通する「買い物」の法則
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※写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)


お金のムダ遣いが多い人は、「スーパーでの買い物のしかたに共通点がある」ことが見えてきました。実際、家計相談に訪れた夫婦に聞き取りをしたところ、3つの共通点が浮かび上がってきました。その「原因と対策」をセットにして公開します。

"お金が貯まらない"家庭の3条件
相談に訪れた夫婦にアンケートをとったところ、月々の食費を使いすぎる人は、スーパーマーケットの使い方に、3つの共通点があることがわかりました。
1.毎日スーパーに足を運んでいる
毎日スーパーに行くと、日々異なる食材の値段をチェックでき、安い日に安いものを買えるメリットがあります。しかし、行く回数が多いと「あれも美味しそう」「これも買っておこう」という機会も増え、ムダ遣いしやすい傾向に。デメリットがメリットをかき消してしまうのです。
2.宅配スーパーをよく利用する
非常に便利ですが、実店舗で買うよりも商品の値段が高いことが多く、割高です。ネット通販にありがちな衝動買いをすることも。「3000円以上買うと送料無料」といった料金設定を意識して、予定外のものを買いすぎる傾向もあります。
3.夕食の献立の計画性がなくて当日決める
「今日は何を食べたい」「魚がいいね」というように、日々、夕食の献立を考えるケースも、お金が貯まらない夫婦の特徴です。メニューに必要な食材を買うために、毎日スーパーに足を運ぶことに。さらに、そのメニューにしか使えない食材を買って、食材をムダにしがちです。

週1〜2回行くだけの人もココは注意!
逆に言えば、3つの共通点に当てはまらない行動を取れば、スーパーでのムダ遣いが減り、家計管理が上手になります。
具体的には次のポイントを心がけるといいでしょう。
1.スーパーに行くのを週1〜2回に抑える
スーパーに行く回数を減らせば、あれこれ買いたい誘惑が減り、ムダ遣いが抑えられます。コストコのような、ロットの大きな商品を安く買えるスーパーでまとめ買いをするのもいいでしょう。
ただし、本当に食べきれるのかわからない量の食品を買って、消費期限切れになったり、飽きがきたりすることも多いので、気をつけましょう。
2.1週間の予算を決める
食費を抑えるには、1週間の予算を決めることが大切。横山家の場合、1週間の食費の予算を1万5000円と決めてやりくりします。予算をオーバーした場合は、翌週の予算を減らしてカバーすれば問題ありません。使った金額を把握できるよう、食費専用の財布をつくるのもおすすめです。
3.計画的に献立を考える
食材のムダを減らすためには、夕食の献立を計画的に立てることも有効です。
1週間程度考えておけば、「玉ねぎは1日目、2日目、5日目の献立に使えるから2袋買っておこう」というように効率よく買い物ができます。
以上の3カ条を意識するだけでも、食費がかなり節約できるはずです。


横山光昭
家計再生コンサルタント・ファイナンシャルプランナー・株式会社マイエフピー代表取締役/1971年、北海道生まれ。1999年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。2001年、札幌で横山エフピー事務所を開業。2008年、株式会社マイエフピー設立。2009年には「年収200万円からの貯金生活宣言」を出版し、ベストセラーに。 2013年、拠点を東京都へ移す。お金の使い方そのものを改善する独自の家計プログラムで、問題の抜本的な解決や確実な再生を目指し、個別相談・指導には高い評価を得ている。これまでの相談件数は、2万6000件を突破。著書は181冊、累計発行部数は397万部。テレビやラジオなどの出演も多数。