0おすすめ122_ママ(単体)_Michika

大人になり、社会に出て働くようになったわが子。これで子育ても一段落かな……と胸をなでおろしていたら、ある日突然「仕事を辞めたい」と言い出した。みなさんがこのような状況におかれたらどうしますか?

『就職して3年目の息子が、仕事を辞めたいと言い出した。次の仕事は決まっていないらしい。辞めたい理由については「理由は想像にまかせる」とだけ言って何も言わない。せっかく入った誰もが知る大企業だから、もったいないなあって思ってしまう。やりたいことがあるとかなら応援もできる気がするけど、嫌だから辞めたいっていうことがなんとなく伝わるからモヤモヤする。みんなならどう対応する?』

辞めたい理由を明確に伝えることなく、辞めたいことを打ち明けてきたわが子。相談というよりも、すでに心は決まっているのかもしれませんね。今後誰もが同じような経験をする可能性はあります。このような状況になった場合、自分はわが子にどのような対応ができるのか、みんなで一緒に考えてみましょう。

辞めたい理由がハッキリしないと対応しにくい


辞めたい理由がわからないことに対し、ママたちは少し引っかかっているようでした。たしかに理由によっては今すぐ辞めさせたいと思うかもしれません。精神的に追い込まれているなどがあれば、速やかに対処しないと、今後の人生によくない影響を与えてしまうかもしれませんし……。しかしこれがなんとなくうまくいかないからとか、頑張りもせず諦めているなどなら対応も大きく変わりますよね。あえて明確に理由を語らない投稿者さんのお子さんは、話せない何かを抱えているのか、話すほどの理由がないのか、一体どちらなのでしょう。

決めるのは自分。それが大人

『自分のことだから自分で決めたほうがいいと思うよ、って言うかな』

仕事を辞めたい理由がどのようなものかわかりませんが、正直なところ、就職して3年目ともなるのであれば、親が介入できることは少ないような気がします。3年も働いているのであれば、社会人としてもさまざまな経験を積み、いろいろなことを経験してきているはず。会社での雰囲気や、できること・できないことも理解できているのではないでしょうか。その上で辞めたいと結論を出しかけているのであれば、親が止めることはできない可能性もありますよね。投稿者さん自身も、自分が止めることはできないのではと感じていると話していました。そう考えると、相談には乗るけれど自分で決めたほうがいいと促してもいいのかもしれません。自分の人生を切り開くのは誰でもない、自分自身だと教えてあげられるチャンスかもしれませんね。

多くは語らず少しのアドバイスをする

『後悔しないようにね、とは言うかな』

『在職中に就活することを勧める』

社会人として働いて3年目とは言え、親にとってわが子は、いつまで経っても子どもに感じるかもしれません。しかし世間から見れば立派な大人。ですから、頭ごなしに反対することは避けたほうがいいかもしれませんね。しかし親である立場からすれば、黙認することもなかなか難しいでしょう。そうなれば親ができることは、人生の先輩としての知識を分け与えることかもしれません。

リアルな話として、次の就職先を見つけてから辞めたほうがいいとか、衝動的に辞めようとしてしまい、後悔することのないようになどの声掛けはするほうがいいのかもしれませんね。ただ、それもあくまでもアドバイスにとどめ、急かしたり追い詰めたりはしないようにしたいものです。

とにかく受け止める・話を聞く

平気そうな顔をしていても、心のなかでどのように考えているかはたとえ親子でもわからないかもしれません。笑っていても、どうしようもないほどの苦しみや悲しみを抱えている可能性があります。逆に不安そうにしていても結構平気な可能性もありますよね。だからこそママたちは辞めたがっている理由がわからないことには、どうしてあげることもできないと考えたのでしょう。

『子どもの人生だから好きにすればいいと思う。でも私ならとにかく話を聞く』

大人同士の向き合い方として大切なことは、過干渉になりすぎないこと。しかしそこは親子なので、どうしても過干渉になってしまいがち。いろいろ言いたくなる気持ちをぐっと堪えて、まずは子どもの気持ちを尊重してあげてください。

ここで必要になることは、しっかりと言葉にして伝えてあげることではないでしょうか。子どもの自主性を尊重した上で、話ならいくらでも聞くし自分にできることであれば何でもする、相談にも乗るからねと、きちんと言葉にして伝えてあげてください。

言葉にして、声に出して気持ちを伝えることは、簡単なことのようでとても難しいものですよね。だからこそ、きちんと伝えておくことで、「相談してもいいんだ」「話を聞いてもらえるんだ」と安心できたり理解できたりするのかもしれません。その結果、味方がいると思ってもらえたら、わが子が孤立することもないので親としては安心ですよね。ただ、こちらから話をさせようとしつこくするのは避けておきましょう。せっかく作った信頼関係を壊してしまいかねません。

親は動じず、受け止める体制でサポートを


「仕事を辞めたい」このようなわが子からの告白に、親は冷静でいることは難しいかもしれません。辞めてどうするのだとか、今後の生活はどうするのか、次の仕事は……と言いたいことはきっと山盛りなはず。しかし親が焦ってはいけないのかなと、第三者の立場だからこそ筆者は思いました。親と子の関係は複雑なのですよね。

可能であれば、親は動じず冷静に、わが子の言葉や思いをまずは受け止める。その上で必要であればアドバイスをする……がベターではないでしょうか。仕事を辞めたい本当の理由やわが子の性格、おかれている現状によって対応は大きく変化します。ですからこれが正解というベストな対策は、今は見つからないかもしれません。焦らず騒がず、話してくれるように促しつつサポートしてあげてはいかがでしょう。決めるのは子ども自身、子どもの人生です。