鹿児島市の山形屋で15日、「パンとカフェのマルシェ」が始まった。20日まで。初出店16社を含む県内外の50社が人気のパンや話題のスイーツ約400品を販売する。山形屋の経営再建に向けた報道後、初めての催事。応援の意味を込めて来店した客もおり、初日から大いににぎわった。

 県外からの出店が半数を超え、実演販売は昨年と同じ16社が実施。会場は焼きたてのパンやスイーツの甘い香りに包まれていた。企画部企画専門課の酒井祐也課長(38)は「日頃食べられない遠方のパンも、1番おいしい出来たての状態で食べられる。五感で楽しんでほしい」とPRした。

 南九州市頴娃町上別府の酪農業尾曲幸子さん(46)は「山形屋で育ってきたから、足を運ばなきゃ」と来店。パン好きな家族も楽しみにしているといい「買い物できるところは増えたけど、イベントはやっぱり山形屋」と、“パン屋巡り”を楽しんでいた。