徳之島畦プリンスビーチ(徳之島町畦)で4月28日、町恒例の「黒糖まつり」が開催され、家族連れの子どもたちや帰省客、観光客など約2000人でにぎわいを見せた。(奄美群島南三島経済新聞)

 会場を大いに盛り上げた「徳之島闘牛太鼓」

 同祭りは5月5日の「こどもの日」にちなみ、子どもたちに郷土愛を育む一環として30年以上にわたり毎年行われてきた。

 高岡秀規徳之島町長はあいさつで、合計特殊出生率が全国1位になったことに触れ、「ようやく1位になれた。連続で1位になった自治体はないので、5年後も1位を目指す。町は子育て、親子時間を大切にする事業に取り組んでいる。多くの子育て世代に利用していただきたい」と子育て支援をアピールした。

 当日は日差しの強い晴天に恵まれ、特設ステージでは子どもたちを中心に編成された各団体が登場。「徳之島ダンスィング」のヒップホップダンスで開演し、「徳之島闘牛太鼓」「ミュージックワイド」の島唄、「ダ・チャーム」のフラダンス、「徳之島高校音楽部」「ダンスコア」「内琉球舞踊教室」などが披露され、終日、ステージに華をそえた。

 午後からは、サトウキビを圧搾して採取する昔ながらの「サタグンマ」実演コーナーを設け、飛び入りで子どもたちが牛引き役で参加した。搾取されたキビ汁をたき小屋で煮詰め、出来たてを配布して来場者を喜ばせた。

 約15店の屋台が軒を連ね、客が列をなすなどにぎわいを見せた。同町特設ブースでは、徳之島で肥育された「徳之島牛」を使った焼き肉丼やシークニンジュース(島みかん)、ジェラート、ふるさと納税の返礼品などをアピール。外来種の環境保全啓発コーナーでは、外来種駆除を模した射的で子どもたちが楽しんだ。