2023-24シーズンをもって現役を引退する広島ドラゴンフライズ朝山正選手(42)の引退セレモニーが5月5日、琉球ゴールデンキングス戦の試合後に行われた。(広島経済新聞)

 5日の入場者数は4622人。満員御礼となった

 ホーム最終戦となる5日、朝山選手は第1Q(クオーター)から出場した。琉球リードで迎えた第4Qに再び出場し、ラスト14秒にシュートチャンスが訪れると、今季初となる3ポイントシュートを決めて広島サンプラザホールでの有終の美を飾った。試合は広島80-琉球89で敗れ、36勝24敗で西地区3位となった。試合後には、琉球の岸本隆一選手らと握手を交わした。

 試合後のセレモニーでは、広島市出身のシンガー・ソングライターHIPPYさんがサプライズで生歌唱したほか、家族からの手紙読み上げやパートナー企業からの花束贈呈などが行われた。朝山選手は「僕はこの広島ドラゴンフライズが、バスケットボールが大好き。この広島という地でこのチームでユニホームを脱げることを誇りに感じている」と笑顔を見せる。朝山選手がコートを一周し、退場する様子を、観客はスタンディングオベーションで見送った。

 朝山選手は2015(平成27)年に広島ドラゴンフライズに入団。2013(平成25)年に創設した若いクラブで、経営が苦しい時期からチームの中心となり、B1昇格などに貢献した。

 広島は5月4日、琉球との一戦に勝利し、2年連続でチャンピオンシップ出場を決めた。5月11日〜13日は豊橋市総合体育館(愛知県豊橋市)で三遠ネオフェニックスと対戦する。