「熊本が好きになる! 熊本へ移住したママ向け交流会」が6月4日、合志のカフェ「JICCA(ジッカ)」(合志市御代志)で開催された。(熊本経済新聞)

 「熊本が好きになる!熊本へ移住されたママ向け交流会」開催の様子

 主催は住宅や商店などの建築や土地の分譲を行う建設会社「アリスト」(熊本市南区薄場)。広報担当の江藤友星さんは「今年は創業から30年を迎える節目の年。これからは建設事業だけでなく、熊本に住む人の生活に寄り添い、熊本のことを好きになってもらえるような企画を始めることにした」と話す。

 今年2月、TSMC熊本工場の開業に伴い、約750人が台湾から熊本に移住したという。県外からの転入者も多く、特に工場に近い合志市、菊陽町、大津町では生産年齢人口が増加。「台湾だけでなく県外から子育て世帯が多く移住している、熊本での新生活をより快適なものにしてもらうきっかけづくりができればと、第1弾として交流イベントを企画した」と江藤さん。

 母子向けイベントなどを開催する「はんなり日和」と、子育て支援もする合志の同店の協力を得て開いた交流会には、台湾や県外から移住してきた母親とその子どもら約30人が参加。「だご汁」「高菜飯」などの郷土料理を含んだ手作りのランチを提供したほか、子育てや熊本での暮らしについて情報交換しながら親交を深めた。

 台湾から移住してきたという参加者の一人は「みんな優しくて、新しい友達ができてうれしい」と話していた。

 江藤さんは「たくさんの方に参加いただき笑顔を見ることができて、イベントを開催して本当に良かった。熊本のことを知ってもらい、好きになってもらえたらうれしい。建設会社として、住宅や店舗などの建物を建てるだけではなく、建物を建てた街で楽しく幸せに暮らしてもらえるような『まちづくり』に、これからも取り組んでいきたい」と意気込む。